自己投資の資料を処分して、平成の終わりとともに負債をスッパリ清算する。
もうやらないと決めているのに、なかなか処分できない資料がありました。
今回は過去と決別するために、思い切って処分に踏み切ることにしました。
セラピストとして活動していた過去。
数年前、看護師の仕事を辞めてセラピストとして活動していました。
集客方法はブログとメルマガです。
募集をかけると、用意しておいた枠は30分ですぐに一杯になりました。
来る日も来る日もお客様に向き合いました。
すると、好きで始めたはずなのに、私自身はどんどん疲弊していきました。
なんていうのか、エネルギーを吸い取られている感じ。
あまりにも感情移入しすぎていたのだと思います。
もっとドライになって、心が弱っている人を依存させ、ずっとリピートしてもらうサイクルに持ち込めば、商売的には儲かったでしょう。
でも、私にはそれが出来ませんでした。
もっといいセラピーを提供すれば、この疲弊感から逃れられるかもしれない。
私が未熟だから、疲弊するんだ。
そう思って、新しいスキルを身につけるために、様々なスクールに通いました。
次々と新しいものを取り入れたせいで、逆に使いこなせず、宝の持ち腐れ。
色々思うところがあって、仕事としてのセラピーは辞めて、現在はまた看護師をしています。
セラピー関連の資料はかなり処分しましたが、高額だったスクールの資料は捨てられずにいました。
不完全燃焼だった自分にちょっと未練があったのです。
自己投資のはずが浪費に。多額のお金をドブに捨てることを認める。
今回処分する資料です。
テキスト、DVD、CDセットです。
このスクール、数十万円とめちゃくちゃ高額でした。
なのに活用しきれませんでした。
まさにお金をドブに捨てる行為。
資料を捨てられなかったのは、その現実を受け入れることができなかったから。
やっと、そう認めることができました。
手元に資料がある限りは、まだ負けを認めていないのと同じなんですね。
私はもう商売としてセラピーをしないと決めています。
だから、この資料はもう必要ないのです。
やっと、本当にやっと、踏ん切りをつける事が出来ました。
資料を処分するということは、「もう戻ることはない」という決意表明の行動でもあります。
胸がチクっと痛みました。
何が自分に向いているかなんて、やってみなければ分からない。
自己投資と称して多額のお金をドブに捨てることになってしまったのですが、挑戦したこと自体については後悔はありません。
セラピーやヒーリングの世界にすごく興味があったし、そのスキルを身につけたかったのです。
一般的に「素人が教わったくらいで開花するのか?」と疑問視されていることは知っています。
それすらも、身をもって検証してみたかったのです。
体験して分かったのは、開花すると断言できます。
ただしそこから先は、自己肯定感とコミュニケーションスキルが重要ですね。
身につけたこのスキルは、自己セラピーと家族にしか、もう使いません。
随分と高い勉強代になりました。
でも、今後はもう迷うことは2度とありません。
人から依存されることが面倒臭くてたまらない性分だってことが、嫌という程よく分かったから。
セラピーの仕事は、看護師の仕事と似ていて非なるものでした。
経験しなければ分からないことでした。
おわりに
平成はもう直ぐ終わります。
新しい時代がやって来ます。
負の遺産は清算して、身軽な状態で新しい時代を生きて行きたいと思います。
これで「今」に集中しやすくなりました。
最初についた職業が看護師でした。
「自分に合わない」を経験していなかったから、好きな仕事は別にあると錯覚していました。
横道にそれて「合わない」を経験してみて、最初から天職を選んでいたことに気づきました。
それがちょっぴり嬉しい、今日この頃です。