侮れない水の硬度。湯シャンの髪のベタつきの原因は皮脂量のせいだけじゃなかった。
湯シャンを始めたばかりの人が最初に当たる壁は、髪のベタつきではありませんか?
私もそうでした。
髪がベタつく原因は、これまでのシャンプーの習慣によって、必要以上に皮脂を取り除いてしまった結果、過剰に皮脂が分泌されているからです。
湯シャンを続けていれば、皮脂の分泌は落ち着いてきてベタつきは改善されていくと言われています。
でも、私は6年かけて湯シャンの取り組んでいますが、クエン酸を使わないとベタつきに悩まされてしまいます。
なぜこういったことが起こるのか?調べてみました。
すると体質のせいだけではなく、ベタつきの原因は他にもあることがわかりました。
それが水の硬度だったのです。
硬度が高い水で湯シャンをすると髪がベタつく理由
日本は世界規模で見れば軟水の国です。
ですが、日本国内の中だけで見ると、若干水の硬度が高めの地域があるのです。
該当地域に住んでいる人が湯シャンをすると、おそらく髪のベタつきに悩まされているはずです。
水の硬度が硬めだと、なぜ髪がベタついてしまうのでしょうか?
その理由を解説したいと思います。
硬水とは?
軟水とか硬水という言葉は、聞いたことがあると思います。
これは、水の中に含まれるミネラルの量によって、軟水か硬水かが決まります。
ミネラルの含有量が多い水を「硬水」と呼びます。
ミネラルとは、主にカルシウムイオン、マグネシウムイオンです。
硬水で湯シャンするとなぜ髪がベタつくの?
硬水とは、ミネラル(カルシウムイオン、マグネシウムイオン)の含有量が多い水ということを、先ほどお話ししました。
このカルシウムイオンに皮脂が結合すると、脂肪酸カルシウムになります。
この脂肪酸カルシウムが髪がベタつく原因になるのです。
これは石鹸カスができる原理に似ています。
石鹸の場合は、脂肪酸とカルシウムが結合すると石鹸カスができてしまいます。
また、硬水で洗うと髪にミネラル成分が残るので、髪がごわつく原因になったりします。
日本国内で水の硬度が高い地域はどこ?
日本国内では、主に3つの地域が水の硬度が高めになります。
まずは、火山が関係している地域です。
関東ローム層(火山灰層)のある関東と、火山地帯の九州です。
東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、滋賀、福岡、熊本は、日本の中では水の硬度が高めの地域になります。
もう一つの地域は、サンゴ礁の多い沖縄諸島です。
ベタつき解消にクエン酸が役立つ理由
クエン酸の成分は酸性です。
ミネラル成分の一つ、カルシウムはアルカリ性です。
アルカリ性が強い水に酸性を加えれば、アルカリ度が弱くなりますね。
そうすると皮脂とカルシウムイオンの結合を弱めることにつながります。
つまり、皮脂とカルシウムの結合物質である「脂肪酸カルシウム」が合成されないので、ベタつかないということです。
クエン酸でなくても、お酢やビタミンCなどの酸性のものでも有効です。
クエン酸の使い方は、下記の記事で解説しています。
おわりに
私は6年前から湯シャンに取り組んでいます。
とにかく髪のベタつきとの戦いでした。
ベタつく原因が皮脂の分泌量のせいだと思っていたので、シャンプーの使用頻度を少しずつ減らす方法で完全湯シャンに向けて取り組んでいます。
しかし、未だに3週間も過ぎると髪がベタつくために、完全湯シャンには切り替えられていません。
皮脂の分泌は落ち着いているはずなのに、なぜ髪がベタつくのだろう?と不思議でした。
その理由が私の住んでいる地域(関東)にあったとは、驚きました。
軟水の地域に住んでいたら、ここまで苦労しなかったのかもしれません。
今回調べてみて、その理由がはっきりわかってスッキリしました。
日本の場合は火山が硬水の原因になるようなので、温泉地も硬水かもしれませんね。
温泉で湯シャンをしたらおそらくベタつくと思われるので、クエン酸持ち込みは必須かもしれません。